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zoom RSS 示唆に富んだスーパースピリチュアル本――「イリュージョン」リチャード・バック著・村上龍訳

<<   作成日時 : 2008/12/09 23:28   >>

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 先日、ある人から勧められて、「イリュージョン」リチャード・バック著・村上龍訳を読んだ。彼のものでは、「かもめのジョナサン」は若い頃読んで、感銘を受けたことを覚えていたが、「イリュージョン」はまだ読んでいなかった。この本は、現代のスピリチュアル本や自己啓発書をも凌駕する、示唆に富んだファンタジックな啓示書だった。この本が書かれたのは1977年。当時すでにこれだけの内容が書かれていたのは驚きだった。

 「イリュージョン」は、救世主をやめてしまった男と、空を飛ぶ夢を追い続ける男という二人のジプシー飛行士が遭遇して展開していく話なのだが、 この本については、ただあらすじやどんな本かを書いてもあまり意味はないだろうと思う。本文(村上龍訳)と村上龍による解説からの抜粋を読んだ方が、よりインパクトが伝わるだろう。

 「もし、神が君たちの目の前にお立ちになって、『これから先ずっと、この世界で幸福に生きることを命ずる』とおっしゃられたら、その時君達はどうしますか?」

 「ええと、私は自分が好まない道は歩くまいと思うのですよ。私が学んだのはまさにこのことなのです。だから、君達も、人に頼ったりしないで自分の好きなように生きなさい、そのためにも、私はどこかに行ってしまおうと決めたんです」

 「人間が長い間飛べなかったのは空を飛べるわけがないって考える人が圧倒的に多かったからなんだ。うまく言えないけど、人間は、鳥にだってなれたんじゃないかと思うんだ。そして、今だって鳥になれると思うんだ。人間の格好をしたままでさ。大事なのは、やる気みたいなもので、ちゃんと空を飛ぶ方法というのはあって、それを学んだり勉強したりしようとする気持ちが大事なんだと思うね俺は」

 「どうしても言いたいことがある。自由が欲しい時は他人に頼んじゃいけないんだよ。君が自由だと思えばもう君は自由なんだ、リチャード。このことのどこが一体難しいんだ?」

 「君達はもちろん学習者であり実行者であり教育者であって、いかなる種類の生や死を選ぼうとも自由だが、義務というものがあるとすれば、自分に忠実でなければならないということそれ一つだけである」

 「イリュージョンだ、リチャード、この世のすべてはイリュージョンだ。何から何まで光と影が組織されて、像を結んでいるだけなんだ、わかるかい?」

 「ある願望が君の中に生まれる。その時、君はそれを実現させるパワーが同時に在ることに気づかねばならぬ」

 「いつも君は白い紙を持っている。それはほとんどの場合、計算のための用紙として使用される。しかし、君が望むなら、そこに現実を書き込むことが可能だ。意味のないこと、嘘。何でも書き込むことができる。そしてもちろん、破り捨てるのも自由だ」

 「君は自分の中に預言者が住んでいるのを知っている。預言者を封じ込めてはいけない。それは絶対に避けるべきである」

 「やりたいことだけをだな、やり続けていくと、類は友を呼ぶの法則に従って、俺達から何かを学ぼうと思う人達を引きつける。そして俺達もまたその人達から何かを学ばなくてはいけない」

 「君にこの胡麻くらいの想像力があれば、全ては可能だ」

 「人間が本当に愛するものを見つけるのはとても大変なことで、それがすべて、要するに人生の中心だと思うね。一生かかっても、ついにそれが見つからない人も多いと思うんだよ。だけど、ドアが閉まっていても、いつかは絶対に自分の好きなものが見つけられると、そういうふうに導かれているんだと信じることだね。だいたいは、どこもかしこも閉まっていると、絶望的になっちゃうんだよ。だけど、あっちこっち叩いているうちに、どこかのドアがポンと開くと思うんだね。その開いたドアが、自分のいちばん求めている、愛するものへの道だと、とりあえず信じるんだよ。そこへ入る、またドアが全部閉まっている。必死になって叩くと、またひとつだけドアが開く。そういうところをひとつづつ通過しているうちに、いつか、ものすごい光が自分の中に出てくるはずなんだよ」(リチャード・バックの言葉)

 「人間は大体、目に見えるものしか信じないでしょう? たとえば、汽車の2本のレールは地平線のところで絶対にくっついて見える。そういうふうに見えるからそう信じているけど、そうじゃないんだね。飛行機で線路の上を飛ぶと、2本のレールは、行けども行けども平行なわけだ。
 また、雨が降って、地上では傘をさしている。人々は頭上に太陽があることを忘れているわけだ。だけど、ひとたび飛行機で雲の上に上がってしまえば、そこに太陽はあるわけなんだよ」(同)

 「これからの神というのは、決してわれわれに信じてもらうことを要求するのではなく、結局、この世の中はひとつのゲームであって、そのゲームをできるだけエンジョイするためにわれわれは生きているんだということを認識させるために存在する、そういう形の神でしかあり得ない、と僕は思っている」(同)

 リチャード・バック 1936年イリノイ州生まれ。ロングビーチ州立大に入学するが、航空機の魅力に取りつかれ中退、空軍に入隊。航空雑誌の編集に携わり、自らも飛行機を購入、大空を飛ぶ。彼は、自分が本当に愛せるものを見つけた人間だったのだと思う。村上龍の言葉を借りれば、すべてを犠牲にできるほど、もしくは、自分にとって本当に必要な唯一のものを。






 

 

 



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